
ウメです。
セミリタイア資金のシミュレーションをしている時、
平均寿命まで生きると仮定して
とか
平均寿命より5年長く生きると仮定して
とか
そのうえで、その時点で資金がマイナスでなければ成功、といった論調をよく見ました。
全く同意できません。
女性の平均寿命は87歳です。
5年長く生きるとしたら92歳です。
1ヶ月の生活費を20万と見積もった場合、1年間で240万円です。
(実際この時点で施設のお世話になっていたら、もうちょっとかかる可能性があります)
年金を月10万円と仮定すると、自己資金で必要なのは、年間120万円です。
これらのことから逆算すると、
80歳の時点で、資産の残り960万円です。
90歳の時点で、240万円です。
この時自分の認知能力に問題がなかったら、このような状況に耐えられるでしょうか。
無理。
ずぇーーーったいムリ!
高齢になるにつれて資産が減っていくこと自体は問題ないです。
だからといって、自分が設定した寿命に向けて資産を0にするシミュレーションとは!?!?
その寿命より長生きするリスクや、資産が減っていくのを見続ける精神状態のリスクを軽視していると思います。
実際に100歳以上の人は8万人を優に超えています!
私は心穏やかに寿命を迎えたいと思うので、100歳を超えるまでに資産1000万円を下回ったら失敗というシミュレーションをしています。
そのために、セミリタイアや、完全リタイアする年齢が上がっても構いません。
焦ってするものではないと思っています。
どれほどFIREを礼賛する意見があっても、これが私の基準です。
したがって、私は資産をそこそこ残して死ぬことになる可能性があります。
私には配偶者も子もいませんから、残りのほとんどをお世話になったこの国に寄付するつもりでいます。
死ぬ瞬間までその気持に変わりがなければ、私はそこそこ満足する生を生きたということになるでしょう。
なので、使い切って死のうとは思っていませんし、できるだけ増やしたいとも思っています。
それが私の精神安定剤にもなるでしょう。
と、現段階では思っています。
別に利他主義ではありませんよ?
あくまで自分のため、自分ファーストなのです。

