ウメです。
月に一日しか店を開けないパン屋さんがあったら、行きますか?
私はあまりパン屋さんのパンを買いに行くことはないですが、
こんな話を聞いたら行きたくなってしまう。
あるところに、パン作りが趣味の女性がいました。
焼き上がったものをご近所に配っていたら、
あまりの美味しさに、売ってくれと言われるようになりました。
しかしパン作りはあくまで趣味だし、他に仕事もしているし
体力的にも難しい。
考えた末、時間・気力・体力があるときにだけ、家の片隅で売ってみよう。
一人で全部焼いているので、数はあまりないけれど。
そんな感じで始まったのが、月に一日しか開かないパン屋さん。
SNSで宣伝することもなく、ただただ口コミで広がって、
知る人ぞ知る幻のパン屋さんになりました。
私はこのパン屋さんのことは全く知らなかったのですけど、
同僚からそこで買ったクリームパンをいただきまして、食べる機会がありました。
他のパン屋さんのクリームパンを知らないので比べられませんが、
たしかにパン生地といい、クリームの質といい、量といい、市販のパンとは一線を画す美味しさでした。
しかし美味しさを底上げしているのは、その希少価値だと思います。
パンの味という実力が伴わないとできないことではありますが、
逆に実力があるのなら、
開店日数を減らすことで価値を高められるし、
働き方も自由にできる。
そのパン屋さんは、ほとんどがご近所さんの予約に対して焼いていた分だったみたいで、
売れ残りも発生しにくい。
個人のビジネスモデルとしては学ぶべきところが多いと感じました。
私には、そのような秀でた実力があるわけではありませんが、
門戸を開くのではなく、狭めるという点では、
私がやりたいことに通じるものがあるなと思いました。
退職まであと3ヶ月。
その後開業できるかどうかも不透明ですが、がんばろ。