
ウメです。
私は今は地方都市在住ですが、実家は、限界集落とは言わないものの、明らかな田舎です。
私は退職後どこに住むかは真剣に考えていますが、
田舎は絶対にイヤです。
たまに、生活費の安い田舎に移住したいという意見を目にします。
その中に、近所からおすそ分けで食費が節約できる(だろう)という意見があります。
どう思いますか?
去年、こんな事がありました。
私は職場に徒歩で通勤しています。
で、職場の近くに畑や田んぼがあって、そこで作業している人を見かけたことは何度もあったのですが、
挨拶をしたりは全くありませんでした。
そのうちの一人から、ある朝、全く、なんの前触れもなく、呼び止められ、
「これ、いらんか? 持って行き」
と、その畑で取れたウリを渡されました。
断ることもできず、
「ありがとうございます」
といって受け取り、そのまま職場に向かいました。
田舎育ちの方なら共感していただけるんじゃないかと思いますが、
ウリは最ももらいたくない食材です!!!
ある時期に大量にどこからともなくもらえるのですが、使い道が殆どない。
美味しく飽きずに食べるには、手間ひまかけて加工しなければいけません。
料理嫌いの私がそんな事するはずもなく、
職場で同僚にばらまこうと努力しました。
でもね、どのご家庭も、
「あ、もううちに大量にあるんだ」
とか
「うーん、あんまり使わないからなあ」
とか
すすんで欲しいものではないので、貰い手を探すのに苦労しました!!
なお今年も、ウリが栽培されているのを見たので、収穫の時期は通勤経路を変えようかと・・・。💧
そう、田舎のおすそ分けは、欲しいときに欲しいだけもらえるわけではないのです。
ご近所はだいたい同じ時期に同じものを栽培しているので、
同じ野菜を大量にもらうことになるのです。
スイカ地獄、きゅうり地獄、ナス地獄・・・その中でも、ウリ地獄が一番きつい。
それと、ただで貰えていると思ったら大間違いなのです。
何らかのお返しをしなければいけません。
相手はそれを期待していないかもしれませんが、当然と思っています。
期待するより前に、当たり前なのです。
自分が野菜栽培などしていればそれでもいいですが、
なければお中元お歳暮、はたまた労働力を提供することになるでしょう。
そうして無限ループにハマっていく・・・。
こういうやりとりがなくても、無償の労働力提供は、都会と比較にならないほど多いと思ったほうがいいでしょう。
そういうのが楽しいとか、苦痛でない方は、生活費が安いかどうかはともかく、田舎でいいかもしれません。
私は無理です。
だからといって都会もイヤです。
田舎と都会の中間が、一番、私には合っている、です。

