ウメです。
先月久々に実家に帰省しました。
親から、土地の話をしたいとので、一度帰ってこいとのことでした。
私の実家は田舎にあります。
一応県庁所在地なのですが、郊外で、周りは山と田んぼです。
市街化調整区域に指定されているため、自由に建物を立てることができません。
所有者やその相続人が住む家をたてることはできるんですけどね。
なので土地の価格はめっちゃ低いです。
父はそんな田舎の土地をいくばくか所有しています。
田んぼ数枚、山、宅地(他人に賃借している)です。
私は子供の頃から田んぼの手伝いをさせられていたので、ぼんやりと場所は覚えていました。
この度の帰省で、田んぼと、山、貸している土地を実際に回って確認しました。
山はもう、手がつけられないですねぇ。
一応山も地代が入ってくる要素があるので、いいかなとは思いますが、
それ以外の部分がもうね、森。
山は放置していても収支はプラスでした。
宅地の地代は、破格の坪800円強です!
これもまあ、収支はプラスです。
雀の涙ですが・・・。
収支というのは、固定資産税と比べて、です。
問題はやっぱり田んぼ。
これが赤字なんですよね。
町内の田んぼをすべて集めて法人化し、耕作人に時給を払って耕作してもらっているのですが、
生産物(米、大豆など)の、農協の買取価格が安いため、
人件費や地代、農業機械代、各種消耗品代などをまかないきれません。
毎年大幅な赤字なのです。
だからといって、耕作しないこともできない。
固定資産税がかなり上がっていまいますから。
もうほんとね。
この強制農業をやめてほしいです。
そんなに耕作放棄地を作りたくないなら、
市街化調整区域なんて制度をやめて、
第一次産業も完全に市場原理に任せて、
やりたい人だけにやらせればいいじゃないですか。
当然生産量は激減するでしょうけど
国産品は高騰し、安くて質の悪い輸入品が席巻するでしょうけど、
それもこれも消費者が選んだことでしょう。
辛くて儲からない農業を人に押し付けて、自分たちが安い食品を手にできればよいなどと
考えてる人達を助けたいと思いませんもん。
いま実家の田んぼでは、人間用の米の他に、飼料用の米も作っていますが、
飼料用の方が良い値段で売れる上に、品質に気を使わなくていいから楽。
ただの保険屋に成り下がった農協にメスが入らないかとか
少し傷があるだけで文句を言う消費者がいなくなってほしいとか
考えていても解決にはなりません。
偉そうに言っていますが、
私も現在は農業に従事しているわけではありません。
しかし相続することを考えたら、
とても他人事ではないです。
実際は他の兄弟が、土地は相続するかもしれませんけど、
だからといって知らん顔もできません。
実際、私は今まで米を買ったことがないのですから。
実家で作られた米をもらっているのです。
なにか協力できないか、
赤字を解消する方法はないか、
頭を悩ませる日々です・・・。